ジャンガリアンハムスターの歴史
ジャンガリアンハムスターは、日本には実験動物として紹介され、1993年9月からペットとして広まりました。
背中の一本のラインが野生種の目印。ドワーフハムスターの仲間(キャンベル、ロボロフスキー、チャイニーズ)として登場するや、一気に人気者になりました。
ジャンガリアンハムスターの特徴
ジャンガリアンハムスターが属するヒメキヌゲネズミ属のなかには、冬に白く換毛する個体がいますが、これは産地によるもので、北方系のものが換毛します。
まだらに白くなるもの、真っ白になるものなど変わり方はまちまちですが、1年目の冬が最も変わりやすく、年をとるにつれ変わりにくくなっていきます。
欧米ではウインター・ホワイト・ロシアン・ハムスタなどと呼ばれています。日本の気候では冬毛にならないジャンガリアンも多く、中には部分的(腰の周囲が多い)だけ冬毛になるものもいます。
全体におっとりした性格ですが、個体差が激しく、臆病な個体はなかなか人になれないので、気長に接しましょう。
ジャンガリアンハムスターは、メスよりオスのほうが大きめですが、性格はメスのほうが神経質で、気に入らないオスだと攻撃する場合があります。
オス同士の同居では縄張り争いが起こる場合もありますので注意しましょう。
ジャンガリアンハムスターの品種
ノーマル柄のハムスター同士を掛け合わせたはずなのに、全然違う色の子供が生まれた……ということがあります。
これは、たまたま親の親、つまり祖父母のどちらかが別の色や柄だったからです。ハムスターも人間と同じように隔世遺伝をするのです。
さらに、性格が遺伝することも分かっています。
おっとりした親同士をかけあわせたなら、子供もおっとり。キツイ性格の親同士なら子供もキツイ性格になる確率が高くなります。
繁殖を考えている場合は、親の性格も考えて交配させることもできます。人なつっこい性格も遺伝すると言われています。
ノーマル
濃い目のグレーの毛並みに、鼻筋から背中にかけて黒い筋が入っている。目は黒く、最も一般的なタイプ。
ノーマルグレー
茶色みを帯びた薄いグレーの毛で、腹側は白い。目は黒。
スノーホワイト
パールホワイトとも呼ばれる。人気があり、ペットショップでは最も値段が高い。
サファイアブルー
毛色がブルーグレーなので、この名前が付いた。スノーホワイトとともに人気の品種。
ホワイト&クリーム
やさしいクリーム色0に白が混ざった微妙な色合い。
プリン
黄色みを帯びた薄茶色(プリン色)で、背中に茶色い線が入っている。
プディング
黄色がかった茶褐色で、背中に茶色い線が入っている。
アメラニスティックジャンガリアン(赤目)
色素が薄く、きれいなルビー色の目が特徴。
学名など
標準和名 | ヒメキヌゲネズミ | |
別名 | ジャンガリアンハムスター、ロシアンハムスター | |
学名 | Phodopus sungorus | |
英名 | Dzungarian hamster | |
原産地 | カザフスタン、シベリア南部 | |
身体 | 全長 7.0~11.3cm (オスのほうがわずかに大きい) |
体重 オス 約35~45g メス 約30~40g |
妊娠期間 | 約18~30日 | |
産子数 | 1~9匹 | |
離乳期間 | 約3週間 | |
寿命 | 2~2年半 | |
値段 | 580~9,000円 |