ハムスターの出産
ハムスターの妊娠期間は、だいだい15~16日です。
早い時には14日目くらいで出産し、中には9日目で出産した、などという例もあります。
10日目を過ぎたあたりから、常に注意を怠らないようにしてください。
出産予定日が近付くにつれ、巣箱にこもったり巣材を集めたりします。ケージは明るくなく、静かな場所に置きます。
出産が近付いたらケージを動かすこともなるべく控えてください。
中の掃除もできるだけ減らし、ハムスターの刺激を与えないようにします。
妊娠中のメスには、バランスよく十分な栄養を摂らせます。
栄養分の高い煮干し、チーズ、ピーナッツ、ニンジン、ペレットなどが良いでしょう。
また、サツマイモやキャベツ、ホウレンソウなどもとても大切な食物です。
出産は極めて安産で、普通は夜間か早朝の、静かな時に子供を産みます。小屋の中から鳴き声が聞こえたら、無事赤ちゃんが生まれています。
このときのぞいたりちょっかいを出したりすると、神経質になった母ハムスターが子供を殺してしまうこともあります。
子供のことは母親に任せて、最低限の世話だけするようにしてください。
授乳期の栄養管理は妊娠中と同じく、タンパク質とカルシウム、ビタミン類を中心とした食事を与え、水も十分な量を用意してください。
赤ちゃんハムスターの成長
生まれたて
生まれたばかりのハムスターは無毛の赤裸で、目と耳も閉じたまま、体重も5グラムくらいしかありません。
4日目くらいになると目が開き、体重も2倍程度に増えてきます。母ハムスターによる子供への授乳は、夜の間に行われています。
1週間目
生後9日目くらいから体に毛が生え始め、10日目には自分でえさを食べたりもします。
ペレットを水でふやけさせて柔らかくして底の浅い皿に入れておくのが良いです。
2週間目
巣の外でトイレをするようになります。
18日目頃になると、ひまわりの種の殻なども時間をかければ自分で開けられるようになります。
3週間目
次第に離乳が進み、母乳を飲む回数も減ってきます。回し車で遊び始めるものもでてきます。
生後20日前後たてば、母ハムスターから離して里親に引き取ってもらうなどしても大丈夫です。
4週間目
子供を親から放す「巣分け」の時期です。この時期は繁殖が可能になっているため、巣分けを行わないととたんに数が増えてしまいます。
授乳期のトラブル
巣からのはみ出し
巣が狭かったり、母親が巣から出るときに赤ちゃんが外に飛び出してしまうことがあります。
人のにおいをつけないように、布を巻いた箸や陶器スプーンなどを使って、そっと小屋の中に戻しましょう。
育児放棄と子殺し
落ち着くことのできない騒がしい環境では、母ハムスターは神経質になってしまい、育児をやめたり、自分の子供を食い殺してしまったりすることがあります。
授乳中の妊娠
出産後もオスは同居させないようにしないと、すぐに次の子供を産んでしまいます。連続出産は母体が危険ですので気をつけましょう。