ケージから出してみよう
慣れたらケージから出して、部屋で自由に遊ばせましょう。
夕方か夜、1時間くらい遊ばせると喜びますし、運動不足の解消になります。
ただし、ケージの外で遊ぶと決めたら頻繁に出してあげないと、逆にハムスターのストレスになることがあります。
また、目張りをしておかないと小さい隙間に入ってしまい、別荘を作ってしまってなかなか出てこなくなることもあるので注意しましょう。
ハムスターにとっては室内にも危険が多いので、以下の準備をしてから放します。
部屋の外に出さないよう、ドアや窓は閉める。
家具と壁の間に入り込まないよう、テープなどでふさいで、目張りをしておく。
電気のコードはかじられないよう、カバーをする。
倒れやすいものは片付けておく。
タバコ、蚊取り線香、ねずみ取りなど危険なものはおかない。
猫や犬などが入ってこないようにする。
放す部屋は日ごろから殺虫剤をまかない。
買ったばかりの洋服や仕事の書類は、かじられてしまうので置かない。
ハムスターを部屋に放すときのポイント
1. 毎日30分~1時間くらい時間をとります。前日遊べなかったときは、少し多めにするとよいでしょう。
2. いつの間にか隙間に入り込んだり、高いところに上ったりするので、ハムスターから目を放さないようにします。
3. 手からエサを上げたり、頭をなでたりして、ハムスターとのスキンシップを行います。
4. ハムスターは、新しい場所では体を低くし、這わせながら動いて少しずつ安全を確認しながら行動範囲を広げていきます。
環境に慣れれば、部屋の中は自分の縄張りだと思うようになります。
逆に、普段外に出していたのにあるときからまったく出さないようにしてしまうと、ケージをガリガリ噛んで外に出してほしいとアピールするようになってしまいます。
5. ケージの中の小屋が本宅だとすると、外に出したときに別荘を作ることがあります。
ティッシュの空き箱のように危険でなく人間の手が届くところでしたら、別荘を作らせて上げてもいいかもしれません。
たまに腐りやすいものを入れていないかチェックしましょう。
6. 夜行性の動物で暗い方が安心して活動できるので、照明はなるべく落とします。
この場合、電球を赤いパラフィンで覆うとベスト。ハムスターは赤い光を感じないからです。
なお、部屋へ放すときは目張りを忘れずに。
自分でケージに戻る場合も
面白いことに、外に出したハムスターは時間がたてば一人でケージの小屋へ戻っていきます。
以前管理人が飼っていたシマリスはなかなか小屋に戻らなくて大変でした(汗)。
シマリスと比べると、野生のハムスターはそれほど行動範囲が広くないから自分で戻るのでしょう。
ただし、いつまでたっても戻らないようでしたら、ハムスターを手で持って小屋の中へ入れてあげましょう。
また、小さい隙間への目張りは必ず必要です。
ハムスターボールハムスターの持ち方ですが、ハムスターの前から優しく包み込むように、両出でしっかり持ちます。
少し落ち着いたら、背中からわきの下に親指と他の指を回して、後ろ足も安定するように持ち上げましょう。
もっと安全に放したい場合、ハムスターの散歩用にハーネスやリードを使います。
ゴールデン用とドワーフ用とが売っていますが、飼っているのがジャンガリアンハムスターですと、取り付けるのは困難です。
嫌がるようでしたら、かわりにドワーフ用のハムスターボールに入れるとよいと思います。
専用のレールを敷いてあげればぐるぐるとループして走れるようになります。
ただし、夏場はハムスターボールの中が蒸れやすいので注意しましょう。