慣らし方の秘訣

慣らし方の秘訣
               

子供のハムスターから飼う

ハムスターを慣らす秘訣は、なるべく成長していない子供のハムスターを、一匹だけ飼う方法です。

警戒心が大変強い性格ですが、飼い主の匂いになれて信頼感が生まれると、手に乗ってきた、名前を呼ぶと寄ってくるようなよい関係が作れます。

また、慣らすにはハムスターが警戒心を持つようなことをしないようにします。

そのためには、彼らが嫌がることを知る必要があります。

体の下面に触れられるのは、とても嫌がります。なでるときもその部分には触らないようにします。

また、無理やりつかまれるのも嫌いです。

耳や尻尾をつかまないように気をつけます。

特に、興奮してキーキーないているようなときは、嫌がって噛み付くこともありますから、触らないようにしましょう。

7日から10日かけてじっくり慣らす

STEP1 【1日目 触らずに観察するだけ】

警戒心が強くデリケートな動物なので、買ってきた当日にやたらに触ることはやめます。
1日目は、新しい環境に慣れさせるため、ケージに入れてそっとして置いてください。

STEP2 【2,3日目 金網の隙間からエサをあげる。そのとき、名前を呼ぶ】

数日過ごして、えさをちゃんと食べ、元気に活動しているようなら、金網の隙間かえさを手渡して見せます。

そのとき、ハムスターの名前を呼びます。

STEP3 【4~6日目 ケージの中に手を入れてエサを上げる、手の匂いを嗅がせる】

手からエサを受け取るようになったら、次はケージの中で手からえさを与えましょう。

えさを食べ終わったら、よく手の匂いを嗅がせ、飼い主のにおいに慣れさせます。

手を近づけるときはハムスターを驚かさないように注意してください。

STEP4 【7~9日目 手でなでる、ケージから出して手のひらにのせてみる】

人の手に慣れて嫌がらないようになったら、頭や背中をなでてみましょう。なでるときはまず頭にそっと触れ、毛並みに沿って背中までなでます。

野生では、天敵が頭上や背後から襲ってくることが多いので、真上や後ろからなでようとすると警戒してしまいます。

STEP5 【10日目以降 夕方1時間ほど遊ぶ】

なでられて安心するようになり、環境にもすっかり慣れたら、部屋に放してみましょう。
ただし、慣れていなかったり、ケージから頻繁に出し入れしたりするとかえってストレスになることもあります。

よく慣れている場合にのみ、1日に30分から1時間ほど、部屋の中に放します。

一定時間帯を決め、ハムスターが活動する夕方から夜に行います。

どうしても慣れない時

10日目以降でもどうしても慣れないときは、ハムスターをわざと空腹にしてエサで誘います。

どのくらい空腹にするかというと、「ペレット」をしかたなく食べるようになったくらいがちょうどよいです。(ペレットは完全栄養食でハムスターにとって一番良いエサなのですが、同時にハムスターが嫌いなエサナンバー1でもあります。)

まず、与えるエサを普段より少なめにします。

半日から1日たったらケージの入口を開け、指でエサ(ひまわりの種がよい)をつまんで見せて与えます。

空腹なので警戒しながらも何とか食べます。この時、くわえていったん巣に戻ることもありますが、しばらくするとまた出てきます。

何度か試してケージの外へつながるふたのところまでハムスターを誘導します。

これを繰り返すだけでも、ハムスターの人間に対する警戒心が薄れます。

警戒心がだいぶ薄れたところで(何日かかる場合もあります)、ハムスターを手に乗せることを試していきます。

エサでケージの外へつながるふたのところまでハムスターを誘導したあと、今度は指でつままずに手のひらを上に向けて指先のあたりに乗せます。

これで警戒せずに食べるようでしたら、特に問題ありません。その後、エサを置く場所をだんだん手のひらの奥の方にします。

手のひらの真ん中あたりに置いたエサですとなかなか食べませんが、空腹にしておけばハムスターは我慢できずに食べるようになります。

また、左手は手のひらを出し、右手でエサを持って左手首の辺りまでハムスターを誘導するようにエサを与えれば、「人間=エサ」という構図ができあがって、ほとんど警戒せずにすぐに手に寄ってくるようになります。

一度ケージの外に出ると、ケージの外も縄張りに含まれるようになり、頻繁に出してほしいようなしぐさをとるようになってくれば大成功です。

人間がいても、縄張りを見回りに行こうとします。別荘を作ってしまわないよう、気をつけましょう。

あるいは、わざと外に別荘を作らせて見回りに行かせるのもよいかもしれません。

ティッシュの空き箱などを利用すると、喜んで入ります。

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