基本的な飼い方

               

とても買いやすい

ハムスターの世話は、それほど手間がかからず、いたって簡単です。

小動物なので飼育するケージが大きくなくほとんど鳴かないですし、臭いは尿臭タイプのえさを与えることで抑えることができます。

マンションやアパートでも買うことができ、エサ代も他の動物に比べると安いものです。

こうした点が人気のある秘密の一つかもしれません。

まず、朝にケージの簡単な掃除をします。

これは、野菜の食べ残しやケージの底に散らばっているものを、指でつまみ取るくらいで十分です。

午前中はハムスターの休息時間ですから、邪魔をしないように静かに掃除をします。

そして、夕方に新しい餌をやり、飲み水も新しくかえてやります。

かじり木コーン餌をやるとき、固型飼料や野菜などを一度にたくさん与えて、それが無くなるまで何日も置きっぱなしにする人がいますが、これはあまりよくありません。

いつでも食べられると、餌への執着が薄らぎ、かえって食べなくなることがあります。

ハムスターに餌を良く食べさせるコツは、一日に必要な分だけを毎日一回、決まった時間に与えることです。

このことは、衛生上からも大切なことで、梅雨の季節など、穀物や固型飼料でもすぐにカビが生え、野菜類は腐りやすく、ケージが不潔になりやすいからです。

ハムスターはもともと砂漠に住んでいましたが、砂漠といっても一木一草もない”不毛の地”ではなく、ある程度草木の生えている、やや条件の良いところに住んでいます。

ですから、こうした草やその種子が主食で、その草に寄ってくる昆虫やクモなどの小さな動物も食べていました。

春になり、草の芽が出ると、まず速く木を中心に食べ、やがて秋になると、草の種子も食べれるようになるのです。

このように、ハムスターは雑食性でかなり食域が広く、何でも食べます。

また、粗食に耐えることができる動物ですから、台所から出る、野菜の捨てる部分――大根やにんじんなどの葉のついたところなどは最も良い餌です。

この部分にはビタミンもたくさんあり、葉のついた茎などは、ハムスターが好きな部分ですから、喜んで食べます。

やや寒さに弱いので注意

粗食にはよく耐えるハムスターですが、寒さには弱い動物ですから、秋から冬にかけては脂肪分のやや多いもの、ひまわりの種や落花生、麻の実などを与えます。動物性のものでは、チーズやバター、煮干しや魚粉なども適しています。

ただし、これらはあまり多く与えすぎると、栄養過多になってかえって健康によくないので、注意しましょう。

スーパーやペットショップ、ホームセンターなどに行くと、ハムスター用のフード(固型飼料)が売られています。

原料はメーカーによって多少異なりますが、アルファルファという牧草を粉にしたり、これにトウモロコシなどの穀物を混ぜ、ハムスターが必要とする栄養分を計算して、ビタミンやミネラル類も十分に配合してあります。

固型フードは栄養の点では”完全飼料”といえるほどの食品です。

ただし、いつも固型フードだけではハムスターも喜びませんから、やはり新鮮な野菜を添えると良いでしょう。

ハムスターを飼う前のチェック

ハムスターを飼う前に、チェックしておきたい項目がいくつかあります。

ハムスターはあまり手のかからない動物とはいっても、これからあなたの家族の一員となるわけですから、きちんと環境と整えてから迎え入れてあげましょう。

以下の確認事項で、ハムスターを迎え入れる準備ができているか、チェックしてください。

  1. ケージなどの入れ物や、それを置く場所はきちんと確保できていますか?
  2. エサの準備は大丈夫ですか?
  3. 毎日の掃除を欠かさずできますか?
  4. ハムスターは夜行性ですが大丈夫ですか?
  5. 真夏や真冬の対策はありますか?
  6. 万が一脱走した時のことを考えて、部屋の隙間には目張りをしておきましょう。
  7. ハムスターの特徴や病気について調べておきましょう。
  8. 飼い始めたら最後まできちんと面倒を見ましょう。
  9. 家族のみんなにも協力してもらいましょう。
  10. 主治医を見つけておきましょう。

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