ただし、慣れていなかったり、ケージから頻繁に出し入れしたりするとかえってストレスになることもあります。よくなれている場合にのみ、1日に30分から1時間ほど、部屋の中に放します。一定時間帯を決め、ハムスターが活動する夕方から夜に行います。
どうしても慣れない時
10日目以降でもどうしても慣れないときは、ハムスターをわざと空腹にしてエサで誘います。どのくらい空腹にするかというと、「ペレット」をしかたなく食べるようになったくらいがちょうどよいです。(ペレットは完全栄養食でハムスターにとって一番良いエサなのですが、同時にハムスターが嫌いなエサナンバー1でもあります。)
まず、与えるエサを普段より少なめにします。半日から1日たったらケージの入口を開け、指でエサ(ひまわりの種がよい)をつまんで見せて与えます。空腹なので警戒しながらも何とか食べます。この時、くわえていったん巣に戻ることもありますが、しばらくするとまた出てきます。何度か試してケージの外へつながるふたのところまでハムスターを誘導します。これを繰り返すだけでも、ハムスターの人間に対する警戒心が薄れます。
警戒心がだいぶ薄れたところで(何日かかる場合もあります)、ハムスターを手に乗せることを試していきます。エサでケージの外へつながるふたのところまでハムスターを誘導したあと、今度は指でつままずに手のひらを上に向けて指先のあたりに乗せます。これで警戒せずに食べるようでしたら、特に問題ありません。その後、エサを置く場所をだんだん手のひらの奥の方にします。手のひらの真ん中あたりに置いたエサですとなかなか食べませんが、空腹にしておけばハムスターは我慢できずに食べるようになります。
また、左手は手のひらを出し、右手でエサを持って左手首の辺りまでハムスターを誘導するようにエサを与えれば、「人間=エサ」という構図ができあがって、ほとんど警戒せずにすぐに手に寄ってくるようになります。
一度ケージの外に出ると、ケージの外も縄張りに含まれるようになり、頻繁に出してほしいようなしぐさをとるようになってくれば大成功です。人間がいても、縄張りを見回りに行こうとします。別荘を作ってしまわないよう、気をつけましょう。あるいは、わざと外に別荘を作らせて見回りに行かせるのもよいかもしれません。ティッシュの空き箱などを利用すると、喜んで入ります。
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