ハムスターのストレス
ハムスターは用心深く、ストレスにもかかりやすい動物です。うるさい音やぶっきらぼうな扱い、環境の急激な変化などもストレスの大きな原因となります。ストレスは環境から受ける必要以上の刺激に耐えられず、神経が弱ってしまう状態で、ストレスのたまり方には個体差があって、ハムスターが飼い主や環境にどれほど慣れているかによって多少違ってきます。
長引くストレスは精神ばかりでなく体にも悪い影響を与え、これが原因でさまざまな病気になってしまうことも思いのほか多いものです。ストレスが原因による胃潰瘍やガン、ホルモンに変調をきたして死んでしまうこともあります。特に初めて飼う人で、ハムスターがまだ十分に人に慣れていない場合は取り扱いにも注意が必要です。
ハムスターは野生に場合、1日に20kmくらい動き回るので、運動器具のない、狭いケージで飼育していたりすると、たちまちストレスを感じてしまいます。ほとんどのハムスターは回し車が大好きです。設置の蔡にはそれぞれのハムスターの体にあった回し車が必要になります。ドワーフ・ハムスターには、ドワーフ専用のものを使いましょう。
気温の変化
ハムスターは寒さに弱いです。ハムスターのとっての適温は18〜26℃、快適を感じるのは、20〜22℃くらいです。これより高い温度は深いではありますが、しかし寒さほどではありません。ハムスターは寒くなりすぎると、体を丸めてじっと動かなくなってしまいます。温度が下がった状態が続くと、「冬越し」状態になって体力を消耗してしまうので、部屋は暖かくしておきます。
寒さに弱いハムスターですが、風邪を引きやすいのは真冬よりもむしろ季節の変わり目です。 暖かかったり寒かったり、というように気候が安定せず、不安定な季節が一番危険です。気温がめまぐるしく変わるために、体の生理的なリズムが気候に順応できずに、すぐ体調を崩してしまいがちです。
また、寒い日に暖房をつけた部屋で飼っているのに、夜寝る前にこれを消したままでほうっておくと、室温は明け方にかけて急激に冷え込みますので、ケージの下に小動物用のヒーターを敷くなどして対応します。
偏ったエサ
野生の動物は、自分で食べ物を選んで食べています。自分の体に合ったものを食べますし、さらに薬となる植物のことも知っています。胃や腸の調子が悪いときや寄生虫が多くなると、犬や猫でさえ、普段口にしないような草を食べて体調を整えています。野生のハムスターは、天敵の犠牲とならない限り、いたって健康に天寿をまっとうしています。しかしペットとなった動物たちには、このように自分にあうものを見つけて食べるという自由がありません。限られた種類の食べ物を与えられるだけです。しかも同じエサが連続するとなると栄養も偏りがちになり、病気にもかかりやすくなってしまいます。
そこで、ハムスターが好む野菜類はもちろん、季節の野草や好物を、機会があるごとに与えてみるとよいでしょう。ただし注意しておきたいのは、人間にとってよい食べ物が、ハムスターにとってもよい食べ物と錯覚しないことです。ついつい人間が食べているものをハムスターにも与えたくなりますが、これはかえって害になります。あくまでハムスターの食性にあわせて与えてください。
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